ミオ、お前がブーケを受け取ってそれを嬉しそうに見せてくれるのは、この俺でありたかった。
まだ、そんなことを女々しく思ってるなんて、きっとキミは想像もしてないだろうな。
「俺は今でも思ってるよ。お前と実桜が一緒になることを」
ヒロは誰に言うでもなしに、そう小さくつぶやいて、その場から離れていった。
ヒロは、実桜が大好きだもんな。
あいつんちのおばさんも、そういえばいつもミオのことを気にかけてた。
実際、ミオには不思議な力があるって、感じたこともあるんだ。
あいつの周りには少しずつ人が広がっていく。
それはミオの優しさであり、気遣いであるんだと思うけど、
きっと一番は何より、彼女の笑顔だと思うんだ。
ミオ。
今笑ってるお前の笑顔。
・・・俺はいつまでこんなことを思っていくつもりなんだ。
俺は、ふっと笑って先に行ったヒロのあとを追った。

