ヒロが何を言いたいのか、俺にはわかってる。
俺は、今チエに何か話しかけてる「彼女」を見ながら、こう答えた。
「そんなの、どうでもいいことなんだよ、きっと」
彼女の横には、もう他の奴がいる。
元が、ミオのことを好きなのはずっと知ってた。
きっとあいつなら、ミオも幸せになれるだろう。
「そうじゃねぇよ・・・。実桜じゃなくて、お前の今の状況のことを俺は心配してんだよ」
「俺は・・・どうでもいいんだよ、そんなこと・・・っ!」
俺の手の中の米の粒を続けて空に放り投げた。
青い空に白い粒がきれいに広がる。
結婚?
そんなもんに、今の俺にはなんの意味もないんだよ。

