ざわざわと胸が波打つ。
「あ、ボールペン忘れてきた。ちょっと取りに行ってくる」
「佑くん!」
雅の声が追いかけてくるのを無視して、俺はさっきの場所に走り出していた。
ミオ・・・会いたい!
はぁはぁ、
荒れた息を落ち着かせて俺はさっきの廊下を曲がった、その時。
重なったシルエットの影に、
ゆっくり目を上げると、そこに元がいて。
ミオが元とキスをしていたんだ。
元の背中にしがみつくようにミオの腕が絡まっていた。
忘れかけてた胸の痛みが全身を再び刺し貫く。
俺は言葉をかけることも出来ずにその場を離れた。

