高校の創立祭に、出席する予定の親父の変わりに今日は打ち合わせに高校に行くことになってた。
「二階堂高校。私も行きたかったんだよね。けど、パパが佑くんとは将来結婚するんだから、他の虫がつかないように、って女子高に行くことになったんだ」
甘い声を出して、俺の腕に手を絡ませようとするから、
「危ないよ。運転中だから」
そうしてにこっと笑えば雅は口を尖らせてその腕を放してくれた。
俺は真顔で前を向いた。
雅に気づかれないように、サングラスで隠して。
高校の前に着くと
「案内してよ」
って雅が車を降りようとしたから、
「すぐ終わるから待ってて」
彼女を止めて、俺は一人で歩き出した。
何か怒ってる声がするけど、後からまた謝ればいいだけのこと。
勘弁してくれ。
ここには、俺の大事な大事な青春の日々、そして・・・「彼女」との思い出がたくさんつまってるんだ。

