「ちゃーす!」

アキの後ろにいた2人の女の子の1人
『リコ』も元気よく挨拶する。

「なにあれ?
 なんかあったの?」


アキが気持ち悪そうに笑いながら
彼の周りに集まっている人達を指差す。


「転入生が来たんだよ」

「まぢで?男?」


アキの後ろにいたもう1人の女の子
『マリ』が興奮して聞いてくる。


「うん。」

「まぢで?イケメン?」


マリはまぢで?が口癖なのか
会話するとほとんどまぢで?が
言葉の中に入っている。


「分かんない」

「おいおい(笑)
 じゃ、あたし見てこようかな!」


マリが彼の方を指差して
走るようなポーズをした。


「でた!男好き!」

「男なら誰でもいいわけじゃないよね~
 イケメンがいいんだよね~♪」


アキとリコがいつものようにからかう。


「行ってきまーす!」


マリは変な走り方をして
彼の方へ走って行った。