ハレルヤ




「慎吾君!美咲同じクラスなんだよ!
知ってた~?」

マリがあたしを指差して言った。



「うん!知ってたで!よろしく」


転入生が照れたように笑いながら
少し頭を下げた。


あたしは一度目を合わせて
サッと逸らした。


「ごめんね~美咲こんな奴だけど
 仲良くしてあげて♪」



意地悪したかったわけじゃない。


あれから初対面の人とは
どう向き合えばいいか分からない。



でも正直言ってムカついていたのは確か。



関西弁を自慢するように
自信満々に喋っているところや、


関西弁をカッコいいと言われて
喜んでいる姿が…。