「慎吾…」



あたしは手をふり続ける慎吾を見て
小さく囁いた。



聞こえてないはずなのに、
慎吾は手をふるのをやめて
ジッとこっちを見ていた。





なぜか恥ずかしいと思わなくて
あたしもまっすぐ慎吾を見て歩いた。