最低…


















最低…っ




















最低…っ!!!!!


人のパンツ見といて言う言葉ですか!?





私,男の人にパンツ見せたこと…ってか,見られたこと,ないのに…っ!









まるで,ファーストキスを奪われたかのように落ち込んだ。






あいつは顔だけだ。

性格は最低!!
あんな男には,騙されちゃいけない。







不覚にもドキドキしていた自分を回想し,ふるふるっ,と頭を振った。

ダメダメ。騙されちゃ。









しかし,看護士さんには人気があるみたい。
さっき私の所に来てくれた看護士さんと仲良く喋ってるみたい。
さっきやつが出て行った時に若干開いたカーテンの隙間から外の様子が見える。



いやいや!!看護士さんも愛想だ!


うん,そうだ,と決めつけた。












ブルルル…



マナーモードにしていた携帯が枕元で唸りだした。

ディスプレイには『美砂』の文字。


「美砂…!」


急いで受信BOXを開く。


『しおり~?大丈夫!?明日はいよいよ手術だね…。怖いと思うけど,がんばんなさいよっ!!応援してるからっ♪お見舞いもいくね♪』




ありがとう,美砂…。




一気に,心が晴れ渡った様な気がした。

そっか。明日は手術だ。
頑張んなくっちゃ!!

小さくガッツポーズをした。





「あっ!!お母さんに早く来るようにメールしとかなきゃ!」







私の手術は,いよいよ明日です。