「おは~」
「おはよっ!あぁ,しおり,あんたまた前髪まくれあがってるよ…また遅刻ギリギリ?!」
呆れている美砂。
「ぅ,うん…。」
何だか毎日毎日同じ事言われて,きまりがわるくなっちゃった。
「そ,それよりっ…私,手術することにしたんだっ!」
話を思い切りすり替えてやった。
「嘘っ!?大丈夫なの?!」
大きな目をまん丸にして美砂がつんのめってくる。
「多分っ大丈夫…!その手続きの為に明日また白山病院いってくるよ!」
右手でピースをしてみせた。
「そっか…。またいつになるか決まったら言ってよ!私が応援しにいったげるからっ」
美砂も同じようにピースした。
「あ,そうそう,小早川今日から来てるんだ。」
美砂が顎で教室の後ろを指す。
「本当だ。ひとまず一安心だね。」
私は少しだけ,ほっとした。
あいつが学校にでてこなくなったらどうしよう,自分のせいだったらどうしよう…って心配だったから…


