「はい…分かりました…」
私は急すぎる話に,頭がついていけてない。
腫瘍ってだけで混乱してるのに,
更に手術なんて言葉が入ってくると,頭のなかはミキサー状態。
「ん?どうしようか?!」
私の顔を笑顔で覗き,私の出方を伺う先生。
「どうしたいの?」
私の顔を眉間にシワをよせて聞き迫ってくる母。
「えぇっと…えっと……」
指を弄んで下を向いてもごもごしてしまった。
だって,話が急なんだもん。
もう少し,決めるにしても,時間が欲しいよ……。
「じゃあ,痛み止めを……飲みます。」
困り果てた末,この言葉が口をついて出てきた。
「そうか。わかった。それなら,成田先生に痛み止めを色々処方してもらって試してみて,自分に1番あう物を服用してね。」
最後の最後まで,荻田先生は笑顔でそういった。
「え~っと…痛み止めで…痛みを抑えて…様子見…っと…」
慣れていなさそうなまどろっこしい手つきでパソコンに入力している。
それを見届けてから,
「ありがとうございました。」
そういって,私と母は会釈して診察室をあとにした。


