前とは違って すぐに看護士さんに診察室に通された。 レントゲンとは違う沢山のフィルムが,カマキリ先生の机のボードに貼ってあった。 「先生,柊さん,来られました。」 看護士さんの知らせに伴ってカーテンが開き, カマキリ先生が現れた。 久しぶりとは言え,やはり初めて見た時の迫力は,健在だ。 何だか神妙な面持ち。 …もしかして…! 良くない事でも……! 不安な気持ちで,良く分からないフィルムと,カマキリ先生の顔を行ったり着たりして見る。 カマキリ先生は,ボードの蛍光灯をぼぅっと灯す。