思い出しただけで腹が立つ。 ほんっと,ついてない,私。 いっつもこうなんだ。 はぁ。 また小さくため息をついた。 「まあまあ,あんまり自分追い込んじゃ駄目だよ~。そのドジさがしおりの良いところなんだからさっ」 美砂は,机にへたばっている私の頭を軽く叩いて自分の席に戻っていった。 「全くフォローになってないんだからあ~!!美砂の意地悪っ!」 ぷぅっと幼稚園児みたいに膨れっ面をした。