―あっという間に月日は流れ,
今日はMRIの検査の日。
あのドームみたいなのに入るんだよね!!
初めてだから不安。
でも少し好奇心からワクワクもする。
初めてのおもちゃで遊ぶ幼稚園児みたいに。
専用の部屋に入って
専用の服に着替えるよう指示された。
青い手術着のようなものだ。
「何か…スースーするなあ…」
付き添いの母とはここで別れ,
私だけ看護士さん先導のもと,MRI室に入っていく。
中には若いMRI技師さんがいた。
ドームから真っ直ぐに出ている道の様な所の上に寝るように指示された。
固定するために,足や,股関節の間にクッションを挟まれていく。
「では,柊さんは,成田整形外科さんから腰,股関節,左足大腿部のMRIをとって下さいとのことですが…よろしいですか?」
「はい,それでお願いします。」
「分かりました。何枚かに分けてとるので,1枚辺り大体30分位は中で居るように考えといて下さい。
中では動かないで下さいね~。では手は胸の上に置いて下さい。中に入りま―す。」
「はい…。」
うは~っ!!
緊張する~っ!!
初めてだよ~!M・R・I!だなんて!!
テンションがあがり勝手にニヤニヤしてしまう。


