「ただしMRIとは大きな病院にしかおいてないんですよ…維持費がかかるので,我々みたいな個人病院にはないので…。
市外になりますが,石原病院という大きな病院があります。あそこならMRIがあるので紹介状を書いておきますから,受付で見せて下さい。」
そういうとカマキリ先生は達筆とはいえない字で
紹介状を書き出した。
その間に簡単なMRIの説明を看護士さんがしてくれて,
電話で予約もしてくれた。
「今度の火曜日の13時からになりましたから,紹介状を持って行ってきて下さいね。」
親切に看護士さんが説明してくれた。
「MRIの結果は大体1週間位で石原病院からこちらに送られてくるので,またこちらにいらしてもらう時はお電話させてもらいます。」
そういうとカマキリ先生は立ち上がり,
次の患者さんのいる横の診察室へ行った。
私と母は軽く会釈をした。
「では,書類関係を受付でお渡しするので待合室でお待ち下さいね。」
と笑顔で看護士さんが言ってくれた。
看護士さんやカマキリ先生に感謝しながら,
今度こそ病気がはっきりしそうだと
どんどん期待は膨らんでいった。


