目の前の医師は,私の方を見て, 「すみませんでした。」 とだけ言って,歩いていった。 ――人違いだろうか? だって尾上先生は日本白山協会病院に勤めてるはずだし… 世界に自分と似てる人は3人くらいはいるっていうし… きっと似てる人だ。 私はそう解釈した。 さっきついたしりもちのせいで痛むお尻をさすりながら,ナースステーションへ急いだ。