それから,私は部活も,勉強も頑張った。



今まで目標なく,やらされているような錯覚に陥っていた私は,見違えるように,やる気に満ちあふれた。







授業もちゃんと聞くようになったし,意欲的に勉強に取り組むようになった。









足の方も大分動くようになってきて,簡易ベッドも卒業。


何とか前みたいに布団に寝転がれるようになった。










この傷,なくなって欲しくない。




変態みたいだし,
こんな傷残らない方がいいと思うけど







でも,駄目。







これは,私と先生が出会った証だから。






この傷に先生との沢山の思い出が詰まってるから。







だから,この傷を大切にする。







傷を眺めて思った。






『医者になれば?』







医者にはさすがになれないけど,
先生みたいに立派にはなれないけど,







でも…




先生のあの言葉を胸に,頑張ります…。