「受付の機械で支払い済ませてくるから,ここで待ってて!」 と,入り口と受付の間の広間で母に待たされた。 はぁ。 立ちっぱなしも辛いしなあ… でももたれるところもないし… 痛みを紛らわせる為に,前に上体を曲げて,足をさすった。 「大丈夫ですか…?」 甘く,低い声が,上から降り注いできた。 私は恐る恐る,上体を上げた…。