先生愛!




ガラガラ…







目の前のドアが不意に開いて,中から看護士さんが出て来た。




以前も荻田先生についていた助手の看護士さんだ。







「前原さん,柊さん,藤城さん…いますか?」

「はいっ。」と軽く手を上げた。

他にも名前を呼ばれた人が返事をした。






「申し訳ありません。予約の時間を大幅に超過してしまっています。…午前中の患者さんがとても多く,ずれ込んできているので,すみませんが…あと1時間くらいは…かかると思います…すみません。」


そういって看護士さんは中に戻っていった。







あと1時間かあ…。

何とか頑張るか…!







そういって,私はソファ―を立ち上がった。


座ったままとか立ったまま,といった一定の姿勢を保ったままが辛いのだ。







だから定期的に立ち上がって,その辺を歩き回る。