あっけなかった。 本当に…あっけなかった。 もう…会えないんだ… もう,先生の患者じゃないんだね…。 色々な思いが今になってじわじわと湧き上がってきた。 後悔,寂寥,悲しみ… 苦しかった。 あの時,整形外科の病棟に変わってたら何か変わってたのかな? とか あの時あんな風に先生に接することが出来ていたらな… とか… 色々な思いを持ったまま,退院する為に荷物を鞄につめこんだ。 甘い甘い,思い出と共に。 そして,母に『今日の午後退院するよ』とメールを送った。