「おはようございます。」

いつもの,爽やかな顔でやってきた。







先生,もう今日で会えるの最後なのかな…。







嫌だよ…











昨日と同じ様に,ガーゼをはがして消毒をする。


やっぱり,痛い。


昨日と,同じくらいに。







でも…もう,先生に消毒してもらえるのは最後だというのが悲しくて,
今は痛みよりも,悲しみの方が大きかった。









「今日は,まだ最後まで縫いきっていなかった部分を,縫います。」







えぇっ!?




今,ここで!?!








横にいた看護士さんも,先生のいきなりの指示に驚いている。


「じゃっ…じゃあ,糸,持ってきます…。」

そう言って,カーテンを閉めて出て行った。