「手術,初めてですか?」
また先に口火を切ったのはやつだった。
「はい,だから,こんなに痛いなんて…思ってなくて。手術,甘く考えすぎてました。」
フフッ,と苦笑いした。
「結構深く切ってしまったんでね。傷が残らなきゃ良いんだけど…
少しずつリハビリしていきましょう。」
ほら,またタメ語。
それは,あなたのテクニックなんですか?
そうやって,子どもの私の反応を伺って楽しんでるの…?
もう,心臓がもたないよ…。
「はい…頑張ります。」
俯いたまま,呟いた。
「この服,黄色だね。」
「へっ?!」
自分の着ている服に目を落とした。
昨日の言葉を思い出す…
違うっ!
違うってばっ!!!
これはたまたまお母さんが買ってきただけで……
一気に顔に血が集まってきた。
湯気が出そう。


