「将来,もう決めてるの?」
ゆっくり,足をさすりながら聞いてくる。
だからその,タメ語やめてよっ!!
急に,敬語からタメ語になるなんて…ドキドキ…しちゃうんだから…
きっと私の顔は真っ赤だろう。
やつに触られている,足も。
「それがまだ,決まってないんですよ。」
フフッ,と参った,とばかりに苦笑した。
「そっか…。就職難ですもんね…。」
「はい…。」
そうだった。
進路を決める…夏休みの課題だった。
大きな,大きな課題。
沈黙が流れた。
私,こういう雰囲気,苦手。
何だか分かんないけど,1人でにずっと頷いていた。
とりあえず,話題を変えよう…何がいいかな…?…


