「明日になったら…痛み,マシになるかな…?」
「そりゃあ,少しはマシになるでしょうよ。」
「そうかなあ…。」
明日って…
今まだ1時だよ?
あと何時間あるんだろう…
気がおかしくなりそうだった。
「すみません,先ほど血栓防止の靴下を左足に履かせるのを忘れてました!」
さっきの看護士さんが戻ってきた。
おぉ,神よ…。
「すみません,やっぱり,痛み…我慢出来ません…」
私は耐えきれず,先ほどの 3 というとんでもない痛みの判定度合いを訂正した。
「じゃあ,座薬入れましょうか。」
そういって,靴下をまず履かせてもらってから座薬をいれてもらった。
靴下はキツいのを無理やり履かせるから,足を動かす度にとっても痛かった。
早く…!
痛み止めよ,効果をあらわせっ…!
何だか喉も渇いてきた。
酸素マスクをしていたせいか,口がやたらと乾燥している。
しかも,今更だけど,服が変わってる…
「お母さん,私を着替えさせた?」
「ううん,服を看護士さんに渡したから,着替えさせられて帰ってきたよ。」
「そっか…」
きっと,看護士さんが着替えさせてくれたんだよね…。


