先生愛!




「…ん…さん……柊さんっ…」

名前を呼ばれ,体を揺すられて目を覚ました。





と,途端に…

「痛いっ…!!!!」


意識が戻ったと同時に,今まで味わった事のない痛さが,体中の感覚を駆け巡った。


麻酔中に気道にチューブが入れられていたせいで,声が出ない。


痛いっ…痛いっ…!!!
組織をえぐられた痛み。
筋肉ごと切られたんだからしょうがないけど…



しかも,何だか目を開けたいけど開けられない。
頭がぐらぐらして,瞼が勝手に閉じていく。
吐き気もする。




「柊さん,大丈夫?!痛い!?」


「はいっ…あのっ…私,もとから腰も悪いので,ずっと仰向けでいると腰が痛くて…」

声は出ないけど必死に訴える。

「じゃあ,横に向こうか?…よいしょ……これでいい?」

腰の下に何かを挟んで横にしてくれた。

今度は横になってらなったで,足がズキズキと痛む。


しかも,気持ち悪い。
痛みと,吐き気で顔が自然と,歪む。


「どうした?気持ち悪い?!」

それを察した看護士さんが洗面器を持ってきてくれた。


「採血しますね~。」
違う看護士さんが声をかけてきた。


痛くて,ふらふらで,何が何だか分かんない。
もう,されるがまま。


あんなに痛くて我慢してた採血が,何とも感じない。

足の痛みなんかに比べたら。