今日も、時間は勝手に過ぎていく。どうしようもなく過ぎて行ってしまう。 いつものようにあたしは、学校から帰ってきて自分の部屋にいた。 「優降りてきなさい。」 下から雅弘さんの声が聞こえた。 あたしは重い足取りで階段を降り雅弘さんのいるリビングに来た。 「お前とは、あまり話たくはないから手短に言うからよく聞いとけ。」 冷たい声で話す雅弘さん。いつもの事だから慣れている。