HONEY&ROSE

病室のカーテン越しに柔らかな朝日が差し込み気がつくとすっかり夜が明けていた。

「たきがわくん」

見るとタマコがむっくりと起き上がっていた。顔色もすこぶるよさそうだ。

「あ。わたしハチに刺されて。」と、おもむろに首に触る。

「痛っ!」

「刺されてすぐ毒吸い出したんだけど、やっぱり腫れひどいな。医者がじきに引くってさ。」

「そっかぁ。じゃあこれは、でっかいキスマークだと思っておくよ。」

「え?」

「だってここにキスしたでしょ。」

「まぁ、そういえばそうなる。」

ふっと多岐川が笑う

「ほんと、たまにそっくり」

と、頭をなでる。

「お気楽なとこ。」

チュッとくちづける。

「ね、黄色い薔薇の花言葉なんだか知ってる?」と多岐川。

右耳にささやく。

「あなたに恋します。」

照れて紅くなるタマコの頬に多岐川はもう一度キスをした。



                        -END-