かつてはバラ園だったと思しき場所に、黒こげの死体がいくつも転がっている。

時間をかけて死体を見て回ることに一体何の意味があるのだろう。

(どこまで進んでも同じことだ)

そう判断した少年は、もと来た道を戻ろうとして、ふと、足を止めた。