金色の花

「死体は……見飽きた」

「そんなことをおっしゃっているうちに、ご自身が死体にされてしまっても知りませんよ」

笑って説教を聞き流した少年は、足元に転がっている女ををまたいで小屋の中に入り、ぐるりと周囲を見回した。

大小様々な箱が所せましと積み上げられている。

(一つ一つあらためるのは面倒だ)

いっそ火をかけてしまおうかと思った時、コトリと小さな音がした。