コンビニラブ

その危機感が、妙に伸治を焦らせ、

午後8時30分をまわる頃、
一度、食事タイムで若旦那とチェンジしたタイミングで、

ちひろからのメールに記された、由衣のメールアドレスにメッセージを乗せて送信していた。


『連絡が遅くなってごめん。今週末、花火大会に一緒に行かないか?バイトも休みとれたから!どうかな?村上伸治。』


吉野が言うとおり、
きちんとつきあってみないと、互いのことなど分からないのだから。


返事はすぐに戻ってきた。


『花火見たい!!何があっても絶対に行くぞ〜!!きゃー!誘ってくれてありがとう!今度、私からもメールしまぁす!ところで今何してんの?』

『飯食ってます。休憩中。』

『そっか。大変だね!週末のためにも頑張ってね〜!』


それからはメールが絶えなかった。


『花火、浴衣で行ったらヒンシュク?』

『ちひろに報告!チョ〜喜んでくれて、マジ感動です(;_;)』

『今日は雨だね。あさっては天気晴れるかな?もし、雨だったらどーする?』

『新しいバイトは決まったかい?早く決まると良いね〜…私のためにも!なんちゃって〜(^_-)』

などなど

なんとか返信できている伸治だった。


このくらい相手が積極的な方が、伸治も楽と言えば楽だった。

あとは、
愛想尽かされないよう、努めること!

まずそれが、伸治の課題だった。