コンビニラブ

『本命はアン!地元愛の絆!』

『二人は続いていた!』

『アキラ、結婚決意か?!』


トップ記事ではないにしても、
そこら中の芸能ニュースで話題になっていた。


その渦中のアンは、まだ戻ってはいないようだ。

事務所に呼び出されでもしているのだろうか?



ピンポーン!

吉野は伸治の部屋のチャイムを押した。


「爆睡してんだろ?」

そして、もう2、3度押してみたが、反応が無い。


「やっぱ居ないかぁ?」


そして、頭をかきながら

「なんで俺が…」と、

今現在のアンの状況を確認しに、オーナーの家を訪ねに行った。


「あー、ヒロくん。心配かけて悪いわねぇ。」

「どんなです?」

「今日は事務所から戻らないみたいよ。」


そう若奥さんが教えてくれたことを
今度は、
そのまま由衣に伝える。


「ならあたし、そっち行っても大丈夫だよね!」

「え?俺んとこ?」

「ちっがう!伸ちゃん家!」

「あー。…もし居なかったら、うちにでも来る?」

「ばっかじゃないの!じゃね!」


切れた電話を見つめ、吉野は一言

「はいはい。ったく、いったい何なんだ俺は!」