コンビニラブ

次の日の早朝、

いつもなら、5時半から入るフリーターさんが、
オーナーから連絡があったとかで、5時前にやって来た。


「大変だったねぇ!トシさんが具合悪いって?」

「え!あー、みたいですね。すみません、助かります…でも、急であんま寝てないんじゃないですか?」

「あ、俺、昼間に寝る人だから!いつも居酒屋のバイトの後、一服してココに入ってんの。パートのおばちゃんが入るまでだよ!つか、そっちの方が大変じゃん!」

「若いですから!講義中、良く寝れそうです。」

「ダメじゃん。あははは。」

「じゃあ、失礼します。」

「おう、お疲れ!」


こんなに長く、このフリーターの人と会話を交わしたのは、はじめてだった。


(気さくな人なんだ。知らなかったぁ。)


人を職種や外見で判断するものではないこと実感した伸治。

まさか、

ウマく付き合えている身近な人物が、
自分を裏切ろうとしていたとも知らずに…


「ちょっとは仮眠とれるかな?」


アラームをセットして、ベッドへ斜めに横たわり目をつぶった。

が、

(…何で隠すんだろ?俺のことを心配してる場合じゃねーだろ!)

アンのことが気になっていた。

すると、ムクっと起き上がり、

「やっぱ、なんかあるなぁコレ!」と、

携帯電話を取り、アンにメールを送った。