コンビニラブ

オーナーに事情を話すと、
若旦那が店に入る予定だった、
12時から伸治が交替するということで話はまとまった。


クルマのキーを取りに部屋に戻り、
再度、オーナーの家に行った時、

あとからアンもやって来た。


「おぉ。」

「別に伸治くんで良いのにぃ。だって今から徹夜じゃ、明日学校で大変でしょ?」

そうアンが言うと、

「でもね、もしまた、この前みたいに写真でも撮られたりしたら、もっと迷惑かけるんだから…今日はキツイだろうけど、頑張ってもらおう。これから先のことは、すぐにでも検討しなくちゃだね。」


そんなオーナーの話を聞き入れ、なんとかアンは納得をした様だった。


部屋に戻り時計を見て、

「あと30分かぁ。」

身だしなみを整えに洗面所に向かう時、
携帯電話が伸治を呼び付けた。


『迷惑かけてごめんなさい。明日、楽しみにしていたのに残念!聞きたいこともあったのになぁ。』


アンからのメールだった。


クスッとほほ笑み、

『聞きたいことって?』

返信する伸治。


『最近、調子はいかがですか?』

『相変わらずです。そっちは?』

『うん。ぼちぼちでんなぁ。』


この期に及んでも、アキラとの関係について証さないアンだった。