『アキラ、復縁か?!』

その記事は、以前に比べ、見出しの字体が大きく扱われていた。


内容はこうだ…

〜ある俳優のバースディパーティーを、親友のアキラが企画。
今をときめく若手俳優陣が、続々と集まる中、
なんと、破局と報じられていたアンの姿が!〜


誰の誕生日なのか?
その当の主役は、そっちのけの記事だ。


とある店の前で、出てきたところを隠し撮った、その写真には、
アキラを取り囲む数人と、
その後ろに、
アンらしき女の子が、誰だかといるところが写っていた。


「どーなのコレ?」

眉をしかめて言う由衣に、
洗濯物と格闘しながら、

「ほっといてやれよって感じ。」

と、伸治は返す。

「この二人って何?!」

「そーゆーことなんだろ?」

「いまいち納得いかないんだよね〜!」

「誰と噂になっても納得いかないくせに。」

「そんなことナイよぉ。」

「じゃあ、誰なら良いの?」

「誰って…一般人?!」

「!」

「例えばさ、地元の、昔っからの彼女とかぁ!」

「…」

「でも、やっぱ、それなりに可愛くないとムリかなぁ。」

「フッ。」

「で、健気で謙虚で、まったく計算高くなくて…」


(それって、まんまアンじゃん!)