コンビニラブ

「コレじゃあ、どっかに落としてても探せないよね〜。」

「クルマん中だと願う。」


クルマを見つけ、
早足で近寄り、窓から中を覗くと、
運転席にポツリと置いてきぼりのケータイが、
何かを訴えるように、
神々しく光っていた。


キーを解除し、慌ててドアを開けると、
手を伸ばしてケータイを取り出す伸治。


そのまま、立って話だす伸治に合わせ、
アンも外で、景色を見渡しながら待つのだった。