その頃、
つばさ公園の夜景に、大興奮するアンは、
喜び騒いでいたかと思えば、
ただじっと遠くをみつめ…
でも、
その瞳はキラキラと輝きに満ちていた。
その表情を見て、
思わず伸治もホッとしている様子。
飛行機の数を数え、どのくらいの時間が経ったのだろうか?
夜とはいえ、かなりの人混みで、
皆、夜景ばかりを見ているにしても、
やはり、バレるのではないかと気を張る伸治だったが、
「そろそろ行く?」
「もう少しだけ良い?!」
そんな無邪気なアンに、
「んー…イイよ。」
つい、言うことを聞いてしまうのだった。
(今何時だろ?)
デニムのポケットに触れたとき、はじめて電話がないことに気が付いた伸治は、
まず、自分が居る辺りを、身をかがめて見渡し、
(クルマか?!)
駐車した方向を見た。
「どうしたの?」
「ケータイがクルマん中かも。今何時?」
「もう、9時になる。」
「行くかぁ?」
「うん。」
石の階段を上りはじめる二人。
少し足元が暗いため、
ケータイが気になってはいたものの、
アンに合わせ、伸治はゆっくり歩くのだった。
つばさ公園の夜景に、大興奮するアンは、
喜び騒いでいたかと思えば、
ただじっと遠くをみつめ…
でも、
その瞳はキラキラと輝きに満ちていた。
その表情を見て、
思わず伸治もホッとしている様子。
飛行機の数を数え、どのくらいの時間が経ったのだろうか?
夜とはいえ、かなりの人混みで、
皆、夜景ばかりを見ているにしても、
やはり、バレるのではないかと気を張る伸治だったが、
「そろそろ行く?」
「もう少しだけ良い?!」
そんな無邪気なアンに、
「んー…イイよ。」
つい、言うことを聞いてしまうのだった。
(今何時だろ?)
デニムのポケットに触れたとき、はじめて電話がないことに気が付いた伸治は、
まず、自分が居る辺りを、身をかがめて見渡し、
(クルマか?!)
駐車した方向を見た。
「どうしたの?」
「ケータイがクルマん中かも。今何時?」
「もう、9時になる。」
「行くかぁ?」
「うん。」
石の階段を上りはじめる二人。
少し足元が暗いため、
ケータイが気になってはいたものの、
アンに合わせ、伸治はゆっくり歩くのだった。


