コンビニラブ

「次からは“会う時の型”が変わってくるね。」

「でもさ、バイトに課題にサッカーに…なかなか会える時間がないんだよね〜。」

「だ・か・ら!変わってくるって言ってんの!伸ちゃんだって、夜は眠るでしょ〜。」

「あは、何言ってんのぉ。…とりあえず、バイトの休みには会うんだろうけどさ!そのうち、ガッツリ胃袋も掴んでおかないとって思ってね!」

「手料理っすか?」

「はぁ〜い!」

「マジだね、コレ。」

「はぁ〜い!」



由衣が伸治のために、
そしてなによりも自分のために、
色々な予定を頭の中で企て、
妄想していることも知らず、

伸治の方は相変わらずと言うか…


お人好しが過ぎる伸治の、夏休み中のバイトは、
いつしか、
アンの早朝アッシーも込みとなり、
しかもその回数は、普段よりもずっと増えていた。


恋にバイトに課題に趣味にと、
伸治の夏は充実し過ぎていて、
目が回りそうだった。


そしてその日も…

「おはようございまーす。」

「あぁ、おはよ。ふぁ〜あ!寝みぃ〜ぞぉ。」

「ちょっと大丈夫?」

「帰ったらもっかい寝たる。どーせ今日なんもないし。」

「せっかくの休みなのに?」

「体が資本じゃい。行くぞ。」

「お願いしまぁす。」


眠い目を擦りながらの運転だった。