「ねぇ…」

「ん?」

「大河は何で金髪の人とケンカしてたの?しかも屋上で」

「あぁ…あれわざと!!」

「わざと!?」

「おぅ。俺二週間前に美波と別れたんだ。その時、隣の教室に春香がいて好きになった。俺こんなんだし、どうやったら近づけるかなって思ってた。
そんなとき屋上によく行くって知って気を引かせる為にいろいろ考えた。でもこんな俺に浮かぶ考えはケンカしかなかった…」


そうだったんだ…なんか複雑…でも今は私が大河の彼氏なんだよね!

「そっかぁ…あっ、じゃあ 私、亜稀達に報告してくるね。バイバイ」

「おぅ」






私は早く知らせたかった。早く……

そう思ったとき体が宙に浮いた。何が起こったのか分からなかった。

気づいた時には目の前が真っ暗だった。



…私に……何が起こったの?

不安が頭をよぎるだけだった………