教室に戻った私は、まだ顔が赤かった。
「どうしたの?春香顔赤いよ」
そう言ってきたのは親友の亜稀だった。
「日光浴しすぎたんちゃう?…もしくは恋…とか」
笑いながら割って入ってきたのは親友の有紗だ。
「…日光、浴びすぎたのかな」
笑って私は言った。私だって分かんない…これは恋?…何なんだろ…この気持ち…。
「ってか春香にしては帰ってくんの早くない?いつもはギリギリで戻って来るのに今日は5分前だよ」

亜稀は珍しそうに言った。有紗は
「屋上で何かあったん?」
……するどい。有紗には負ける。なんだか見透かされているような気がするからだ。
「うん。…実は……」
私は2人に屋上での出来事を話した。
「マジ?崎元大河って、あの茶髪の?」

「う、うん」

「やっぱりな。ウチの勘は凄いなぁ」
本当に凄いよ…
「キ……キス…も…された////」

『キッ…キスーーー?』

「しーっ。2人とも声が大きいよ!」

『ごめん』