「草川うるさいーッ

静かにしてよ、ここには病人がいるんだからぁー」

「先生と同じこと言うなよな。俺はけが人ですー」

「うるさいなぁ、もう!」

「いいよ、陽菜...」

そういって私は陽菜たちをとめた

陽菜は不機嫌そうに自分を抑えた

それから、草川は何か独り言を言いながら

手当てをしてもらって

保健室を後にしていった

「...陽菜、授業行かなくていいの?」

「いいんだよーっ

私は香奈のそばにいなきゃいけないの」

「なんで?」

「香奈の命の保証人っ

香奈が死ぬの時は、私が見届けてあげるっ」

「ないそれーッ

死ぬ前提になってるジャン」

「ほんとだー  ごめんね香奈」

陽菜はやさしいな

こんなにも体の弱い私を見守ってくれるんだ

――親みたいだね