「この髪は 間違えて切っただけだし、 頬は体育の時間に ボールが飛んで来たの。 あと濡れてるのは、 間違えて蛇口を捻ったの。 アカリが 心配するようなこと、 何もないから! 今日はついてないなー」 あたしは笑ってみせた 「ユウ…」 アカリは “心配”って顔で 瞳が揺れてた 「あたし こんな格好だし もう帰るね」 「じゃあ送って…!」 「駄目! また補習になるよ?」 アカリがうって顔する 「…大丈夫だから」