私は馬車で東の方の森の手前まで行き、そこからは歩いて森の中へ入った。 ……待ってて、玲さん。 なぜ貴方が私の玲さんの記憶を消したのかは、わからない。 だけど、貴方は私を“好き”と言ってくれた。 もう、 あのときの待つだけの私じゃない。 もう一度、貴方に会いたい。 貴方と永遠に一緒にいたい。 貴方を思う気持ちは変わらない。 私は行く。 私は貴方と幸せになるために。