薔薇の欠片



……ごめんなさい、お母様。


私、明日……いや、ずっと永遠に


“おはよう”


言えません。






必要最低限の荷物をまとめ、

音を立てないように下の階に降りた。




バッグを玄関に置き、リビングへ向かった。


すぐ近くには父と母の寝室があったので充分に注意した。



“……ありがとう”




私はリビングから去り、


玄関で靴を履きドアを開けた。