嬉しかった。


彼に殺されるかもしれないという状況で、おかしいのかもしれない。


でも、

それでも嬉しい。



彼は私を愛してくれていた。


それが聞けただけで

嬉しいの。



「……嬉しい」



私の瞳から、一粒の涙が零れたと思ったら


急に、眠気が襲ってきた。