薔薇の欠片




きっと、振り向いたら彼女の顔は真っ赤なんだろう。


きっと、後悔しているんだろう。

抱きつかなければよかったって。



そしてきっと、彼女は後悔する。



出逢わなければよかった、と。



彼女はそんなことも知らずに言葉を紡いだ。




「好きなんです」




後悔する。




「貴方が、吸血鬼だったとしても」