「なんであたし彼女なのにパシリなの? あたしは奏と普通のカレカノでいたいの!!! ただそれだけなの!!! もぅ… ゃだょ…」 「嫌なんだったら俺と別れる?」 奏が顔を下に向けながらあたしに聞いてくる。 「なんで? なんで別れるとか簡単に言えるの? あたしもう、奏なんて大っ嫌いっっっ!!!!!!」 あたしはそういって学校の外へと走り出した。 零れ落ちる涙を拭きながら―――。