あの後、私は彼が気になり帰ったふりをしてもう一度桜の木の下に戻ったんだ。


だけど、光の姿はなかった。


虚しく、花びらが散っているだけだった。





「美月ー!!おはよう!!」


声をかけてきたのは真友だった。


それに、海波も春夏も居た。


良かった。


いつも通りだ。


「おはようー!!」


私は自分の席についた。


私の席は窓側の後ろから2番目の席。


丁度、あの桜の木が見えるからお気に入りなんだ。