「ま、まぁ・・・」







「その前は、わっちの座敷の障子破って。その前の前は、簪を三本真っ二つにしてくれんした。」








それから、大きなため息をついた。






「はぁぁ~~~・・・」







「アンタは、餓鬼じゃないんだ。いい加減、自分の行動に責任を持てるようになりんさい。」







「いい?雪月。」







「あい。」







雪月は、小さく頷いた。








「よし、じゃお行き。もうすぐ昼見世が始まる頃だろう。」







そう言って、凪雛は雪月が座敷から出て行くところを見守った。








そして、一人残った凪雛は煙管をふかして、呟いた。








「なんとかしねえとな。」