「うん。なんか怒ってみたい・・・雪月ちゃん、またなんかしんした?」







雪月は、バツの悪そうな顔をした。








「あー・・・さっき姐さんの着物に、味噌汁ぶっかけちゃって。」








お閖は、大声でケタケタと笑って言った。







「凪雛姐さん、ご自分の座敷で待ってるって言いんした。それじゃぁね、雪月ちゃん。」








そう言って、お閖は、もと来た道を戻って行った。








「はぁ・・・またお説教か。」








溜息をつき、凪雛の座敷へと歩いて行った。