「俺が、お前のことを好きだっって!!」






ムキになって言う尚五郎を、雪月は挑戦的に見つめた。






しばらくの沈黙が訪れた。







それを破ったのは、雪月だった。







「前にわっちは言いんした。」








「わっちには敵いんせん・・・」







二人は静かに見つめ合った。






「アタクシに貴方が堕ちるか・・・貴方にアタクシに堕ちるか。」








「ここは、何処かお分かりでありんすか?」