「お初お目にかかります。名代の雪月申します。」







とある座敷で、深々と頭を下げた。







前に座る男性。







今井尚五郎様。歳十四。








なかなかの好青年。







どんな性格なんだ、ろ?






「雪月か~。」








尚五郎は、そう言って雪月に近づいてきた。








(何コイツ・・・)








尚五郎は、少し顔をしかめた雪月を気にせず肩に腕をまわした。








「可愛いな。本当に十歳か?」